壁に羽目板を貼る前に大事なのは、まず壁の構造を確認することです。
構造を踏まえた上で、羽目板の貼り場所や貼り方についてご紹介いたします。
目次
壁の構造について
壁の構造は、外から家の中へ、外→(外壁)→(防水シート)→(断熱材)→(石膏ボード)→(羽目板)→家の中と5層構造になっています。
大きな柱と柱の間には、壁をささえる間柱があり、羽目板を貼る時には、間柱にビスをとめると強くとめることができます。
羽目板をスムーズに貼っていくためには、現在の壁のシートや石膏ボードを少しはがし、柱や間柱の位置を確認することが大切です。
【用意するもの】
羽目板・巾木・ボンチ・糸・下地・釘(25mm・38~50mm位の隠し釘)・ 差し金・ハンドソー・鉛筆・木工用ボンド・あればフィニッシュガン
羽目板を貼る流れ
(1)寸法の確認
壁の構造で確認した柱や間柱に50cm間隔で墨でしるしをつけて、全体の壁の寸法を確認します。
壁の寸法が確認できると、使用する羽目板の数の目安がわかります。羽目板は下から上へ、床から天井へ貼っていきます。
当店の羽目板は長さが1980ミリくらいです。(1985より少し短い物もあります)
縦上下の方向に真っすぐ施工出来るように糸・差し金を使って、打つ位置両サイドに何箇所か鉛筆で目印をつけておきます。
(2)巾木の取り付け
まず、床面に真っすぐに巾木を取り付けます。この時、 糸を使って目印を付け真っすぐに打ちます。
*釘の長さは38mm~50mmくらいの隠し釘を使用、 後で釘の頭を折って見えなくしてしまいます
(3)一枚目の羽目板のオスの部分をカットします
1枚目を施工する場合オスの部分は必要無いので、ハンドソーでカットします。
少しくらい曲がってカットしても巾木で隠れますので、心配はいりません。
(4)小口もカットしていく
差し金を使って鉛筆で、印をつけます。
ハンドソーを使ってカット、側面は鉛筆の目印を確認しながら真っすぐにカットします。
(5)羽目板の施工
木工用ボンドを間柱等の下地に塗っておきます。側面も目印に合わせ丁寧に貼っていきます。
ハンマーとポンチで釘(25mm程の)を打ち付けます。
当て木等をして傷付けないように丁寧に2枚目以降も貼っていきます。
この時あればフィニッシュガン(エアー釘打ち機)で打つと正確で素早く綺麗に仕上がります。
羽目板は、くぼみがあるメス側を下にして、上から当て木をしハンマーでたたいて、差し込んでいきます。羽目板の裏側は少しスキマができています。
なぜかというと、木は呼吸をして伸び縮みをするからです。木の変化に対応できるように、スキマがあるのです。
最後の一列の貼り方
壁を全体の3分の2ぐらい貼ったところで、残りの3分の1の寸法を再確認します。
どんなに慣れた人でもズレは生じますので、計り直して、最後の一列は羽目板をカットして、微調整して貼っていきます。
(6)側面を取り付け完成
側面も同様に隠しクギ ボンドを使って打ち付けます。
*次に貼る羽目板はこの縦見切りの下になりますので継ぎ手は隠れて見えません。
綺麗に羽目板が施工されました。実際に施工されると、上のような壁が出来あがります。
失敗を恐れず挑戦してみましょう!!やりだすとハマってしまいます。
自然な美しさと高い品質!
天然の素材を活かした無塗装の羽目板製品
施工方法は色んなやり方があります。
下地がボードで、クロスが施工されている場合はクロスを剥ぎボンドで糊付けでも
可能な場合があります。この方法でも隠し釘を打ってあとで釘の頭を折ります。
(この方法はとても簡単です!)
今回は横張りの施工方法をご紹介しましたが、必ずこの通りにやる必要はありません。皆さんも色々試してみてください。