特に最近では、コロナ禍が続く中リモートワークや巣ごもりで家にいる時間が長くなりました。
気分を上げるためのリフォームとして、仕事部屋や自室の雰囲気を替えたり、もっと自分好みの空間にしたいと考える人も増えています。
でも、フローリングのリフォームは、業者さんや大工さんに依頼すると高くなりそう…と諦めていませんか?
実は、フローリングのDIYは意外と簡単にできるものです。
今回はフローリングのDIYについて詳しくお話しますので、ぜひチャレンジしてみてください。
目次
初心者のDIYは6畳のフローリングがオススメ
日本の住宅に多い「6畳」の部屋は、DIY初心者の方にオススメの広さです。
初心者の方がいきなり広い場所を施工するのは大変なので、「6畳」は広すぎず狭すぎず、とても施工しやすい空間です。
もしご自宅に使用頻度が低くなった6畳の和室や、傷んできた部屋、リモートワークに使用している部屋があれば、ぜひリフォームDIYにチャレンジしてみてください。
では早速、「フローリング張り替えが初のDIY」という方でもチャレンジしていただけるように、DIYの手順やオススメ商品、費用などを詳しくお伝えしていきます。
DIYに必要な道具
ノコギリ | フローリング材を切断するために必要になります。ホームセンター等で希望のサイズに切断してくれるサービスもあります。 |
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差し金 | 長さの測定、印付けのために必要になるL字型の定規です。日曜大工や大工さんのお仕事には欠かせない道具です。 |
エンピツ | 切断するラインを測定し、印付けの際にエンピツを使用します。 |
フロア釘(もしくはビス) | フローリング材を固定するために使います。ビスとフロア釘、どちらを使用しても構いませんが、ビスは失敗したときに引き抜くことが難しいので、初心者の方はフロア釘がオススメです。 |
ハンマー | フローリング材のジョイント部分をはめ込む際に使用します。フロア釘を使用する場合は、ハンマーとポンチをご用意ください。 |
エアー釘打ち機(エアータッカー) | 釘打ちは手作業(金槌)でもできますが、エアー釘打ち機があると作業がとても楽になります。 |
接着剤 | フローリング用の接着剤がオススメです。DIYで使用する接着剤の選び方については、「下地材の注意ポイントとオススメの接着剤」の記事もご覧ください。 |
「こんなに色々準備しないといけないの?」と思うかもしれませんが、DIYにハマってどんどん道具を買い足していくお客様もたくさんいらっしゃいます。後々のことを考えると、基本的な道具は用意しておいても損はありません。
DIYの道具を貸してくれるホームセンターやレンタルショップもありますので、お近くのお店を調べてみてください。
6畳フローリングをDIYする予算・時間
- 予算:
選ぶ床材によって大きく異なります。
- 梅江製材所のオススメ商品はコチラです。
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6畳(約3坪)のフローリングDIYに必要な枚数:約40枚
予算:40,800円(令和3年8月現在)耐久性と美しさを兼ね備え
様々な空間に温もりと自然の美をもたらす便利な購入枚数計算もございますので、購入の際にはぜひご利用ください。
- 施工期間:
6畳程度の広さの場合、1日で施工が完了すると考えても大丈夫です。不慣れな方で施工期間を多く見積もったとしても、2日以内には必ず完了します。
- ぜひ気軽に1Dayリフォームに挑戦してみてください。
6畳フローリングのDIYの手順
(1)まずは平米数を測って床材を購入する。
6畳間といっても、実は畳にはさまざまなサイズがあります。
団地間、江戸間、本間(京間)等、住宅に使用されている畳の種類によって部屋の広さが異なります。正確な部屋の広さを測り、算出した平米数から購入するフローリング材の数量を決めていきます。
築数十年、または数年でも住宅は地震だけでは無く、何らかの影響で柱、桁、梁などに歪みが出ます。これは木材そのものの歪み、もしくは基礎、土台等でも歪みを受けています。この場合、フローリング材を敷き詰めたときに数mmの隙間ができてしまいます。築数十年経った家は老朽化により歪みが出ていますので、必ず測ってください。
床が歪んでいるかどうかを簡単に調べるには、部屋の四隅をそれぞれ糸で計測します。糸の長さがズレている場合は向かい合う壁が平行になっていない=床が歪んでいるということになります。
(2)床材をすべて広げ、木の柄を合わせて仮置きする。
床材をすべて広げ、実際に施工した部屋のイメージを思い浮かべながら、端から順番に並べてみましょう。
実際の床材を並べていくことで、例えば目立つ場所(部屋の中心部など)には節が少なめのものを置いたりと、細かい調整をすることができます。
「この床材は部屋の真ん中に置いてみたい」
「節が多いから、隅っこのほうに施工しよう」
など、施工後のイメージがどんどん固まってくると思います。
(3)部屋の端から床材をはめていき、ボンドを塗る。
だいたいのイメージがつかめたら、早速施工をスタートします。
部屋の端から床材をはめ込んでいき、接着剤(ボンド)を塗って軽く固定していきます。このとき、あまり強めにはめ込まない点がコツです。あとでハンマーでしっかりと打ち込んでいくので、ここではあくまでも「軽めの固定」を心がけてください。
ボンドの選び方や下地については、「下地材の注意ポイントとオススメの接着剤」の記事もご覧ください。
元々貼ってあったフローリングや畳を剥がしたあと、下地が湿気で傷んでいたり、シロアリの被害が出ていることがあります。特に「根太」と呼ばれるフローリングを支える部分から作り直すとなると、大掛かりなDIYになります。 下地の処理もDIYできますが、不慣れな方や初心者の方は無理せずにプロにご依頼いただいたくと安心です。
(4)床材を貼る。
釘打ち機で釘を打ち込み、床材をしっかり固定していきます。
※釘打ち機がない場合、金槌を使用しても問題はありません。釘打ち機を使うと施工が非常に早く終わり、便利です。
(5)端の隙間に合わせ、床材をカットして調整する。
最後に施工する端の列は、どうしても幅が半端なサイズになってしまいます。
壁との距離を測り、ピッタリと床にはまるように削ったりカットした床材をはめます。
この最後の床材の調整が、フローリングのDIYにおいて一番の難関かもしれません。
端の列をピッタリはめたら、フローリングDIYが完成です!
広縁の床板をリフォームしました|杉うづくりフローリング
床板リフォームの施工は、youtubeの動画でも詳しく解説しています。
ぜひご覧ください。
6畳フローリングのDIYならやっぱり無垢床がオススメ!
古くなった畳やフローリングをリフォームするなら、やはり「無垢床」がオススメです。
芳醇な杉の香りや、天然木がもたらしてくれるさまざまな恩恵など、「本物の天然木の良さ」をぜひ生活に取り入れてみてください。
「DIYは難しそう・・・」とお悩みの場合、施工方法や素材の選び方などアドバイスしますので、ぜひお気軽にご相談ください。
DIYは、プロのようにミスのない完璧な仕上がりにはなかなかなりません。
ある程度の失敗は覚悟して、最初は目立たない場所から施工をスタートすることが大事です。
でもそんな失敗もDIYの醍醐味として楽しみながら、ぜひ挑戦していただきたいと思います。
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