今回は、たくさんのご心配と励ましをいただきました「九州豪雨による被害に関して」をご報告いたします。
みなさん、こんにちは。
梅江製材所の梅江です。
メディアで報道されていた通り、7月6日〜8日にかけて九州地方は豪雨被害に見舞われました。
今回の特集では、当時の状況と被害、そして梅江製材所の現状のお知らせをしたいと思います。
目次
九州豪雨による梅江製材所の被害
梅江製材所が位置する大分県日田市も、1級河川である筑後川が氾濫し、三隈川と花月川に挟まれている弊社工場、事務所、ショールームが立て続けに床上浸水してしまいました。
うめさんブログでもご報告しておりましたが、以下のような状況でした。
7/6(月)午後:
激しい雨のため大事を取って15時頃〜スタッフは全員帰宅
7/7(火)午前:
大雨が続くため、午前中はスタッフ全員自宅待機としました。
筑後川が氾濫・工場周辺一帯が冠水、ショールームも床上浸水
午後:
雨が止んだため、片付け作業を行いました。
夜〜明け方:
再び筑後川が氾濫し、工場が二度目の浸水。
7/8(水):
朝になると雨は止んで晴れたので泥出し作業しました。
7/9(木):
発送できる商品から発送作業を再開しました。
弊社事務所は、約60cmの床上浸水でした。
降り続いた激しい雨の影響で、7日の朝にはすでに事務所が浸水していたため、この日は朝から全スタッフが自宅待機となりました。
ただ、幸い雨が止んだあとは水が引くのが早く、昼過ぎに掃除と片付けを行なったのですが、
7日の夜に雨が降り、再び浸水してしまいました。
浸水による弊社の具体的な被害としては、事務所、ショールーム、工場の浸水のほか、モルダー(かんなくずを収集する機械)や台車、製品をカットする機械などが、歯車やモーターの中に泥水の砂が入り込み、故障してしまいました。
不純物が機械の奥に入り込んでしまった場合、取り除くことが非常に難しく、専門の業者の方にお願いするしかありません。
パソコンは無事でしたが、低い位置に置いてあった書類や紙が汚れてダメになり、商品発送の際に使用する梱包の結束機も壊れてしまいました。
他にも、倉庫の中に入れていたアウトレット材に被害が出てしまい、約80坪相当の商品が水に浸かってしまいました。
豪雨が落ち着いた8日、泥出しや片付けを行い、9日には発送できる商品から作業を開始し、少しずつ業務を再開しました。
泥と錆で動かなくなっていた製材の機械も、修理に来てくれた機械屋さんのおかげで、14日には無事復旧しました。
幸い、故障を免れた機械もいくつかありましたし、スタッフも全員無事で、それぞれの自宅にも被害は出ていません。特に被害の大きかった天ヶ瀬地区に比べれば、こちらは被害が軽いほうだと思います。
今回、ニュースをご覧になったお客様から、励ましとご心配のメッセージをたくさんいただきました。また、泥だらけの工場に駆けつけてくださった方もいました。
みなさま、本当にありがとうございました。
浸水のあとを残さない無垢材
浸水したショールームは、壁も天井も床も自社製品を使用しています。すべてが無垢、天然木です。
合板のフローリングは水に浸かると膨らんだり曲がったり、接着剤が溶けてしまうこともあります。しかし、弊社のショールームは「本当にここが浸水したのか?」と不思議になるほど、きれいな状態に戻ってくれたのです。
「木は水に弱い」というイメージがあるかもしれませんが、実はその逆で、「本物の木は乾かすと元に戻る」のです。
天然木はすごいと、今回の被害を受けて実感しました。
梅江製材所の今と今後
日田市はこれまで何度か水害に見舞われており、毎年雨に悩まされる地域なのですが、私たちがこれほどの被害を経験したのははじめてです。
情報管理のデジタル化を進め、また同じことが起こったときも、問題なく業務を行なっていけるよう、さらに災害対策を行なっていきたいと思います。
現在は工場・発送業務ともに稼働しておりますが、浸水後2週間は製材ができなかった影響が出ており、現在商品が不足しております。
また、一度修理を終えた機械も調子が悪かったりと、まだまだ本調子とは言えず、商品は用意出来次第の発送という状況です。
お待たせしているお客様、納期に間に合わずキャンセルさせていただいたお客様、本当に本当に申し訳ございません。
1日も早く商品をお届けできるように全力でがんばっていますので、何卒よろしくお願いいたします。