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梅江製材所通信

羽目板施工後のメンテナンス方法

お客様からよくいただく質問の中に多い、施工したあとの羽目板のメンテナンス方法について特集いたします。

(1)通常のメンテナンスは乾いた布で拭くだけでOK

はじめは奇麗な羽目板も、長く使っていればだんだんと汚れが目立ってきますよね?!
羽目板の日々のメンテナンスは乾いた布や固くしぼった布で拭くだけでOKです。 定期的に拭き掃除をすることで、木がもつ独特の柔らかさが増して光沢感もアップし、ピカピカになっていくのが杉や桧の羽目板の特徴です。
何百年と続くお寺の境内や床なども独特の輝きがありますよね?
日々コツコツと拭きあげると、羽目板特有の輝きが増してきますよ!

一方で木の表面に膜を張ってしまう塗装やワックスによる掃除はあまりおすすめしておりません。

テカテカとした輝きは増しますが木がもつ本来のやわらかな輝きがなくなるだけでなく、羽目板特有の「調湿作用」もなくなってしまいます。
汚れがどうしても目立つ場合は、「調湿作用」にまったく影響がないわけではないですが、化学塗料ではなく、自然塗料による掃除をおすすめしています。

(2)傷が入ってしまった!!そんな時は?

杉板はその表面が柔らかいため、鋭利なものや重たい家具などを引きずってしまうと傷がつきやすい素材です。傷をつけにくくするためにも、家具と床の間などにはクッション材を張ったり、布を敷いたりして傷を予防する事を心がけてください。
重たいものを長期間置いていると加重のかかる一部がへこんでしまう場合もありますが、1〜2ヶ月間放置しておくと木特有の「反発作用」で形が戻ってくる場合があります。
また傷の箇所に少量の水を吸い込ませる事で、膨張作用により傷やへこみが小さくなくなる場合もあります。

 

木の床は傷や汚れがつくこと、経年変化で自然な趣がでるということを楽しんで欲しいですが、どうしても傷が気になる場合は「うづくり加工」の羽目板をおすすめしています。 (※上記写真はうづくり加工された羽目板を使用しています)

 

「うづくり加工」についてはこちら>>

 

(3)そもそも羽目板の床はほこりがたちにくい?!

一般的なフローリングカーペットなどとは違い、羽目板の床はほこりがたちにくいと言われています。
なぜでしょうか? 一般的にフローリングカーペット(紙や布製)には「調湿作用」はありませんが、木(羽目板)には「調湿作用」があります。

更に木にはもともと水分が含まれていますが、その水分が調湿作用によりホコリに伝わる事で、ほこりの水分量が増えるのではと考えられています。結果、ほこりは重たくなり、ほこりが立ちにくい状態となるわけです。

 

監修者紹介

九州 大分県日田市にある梅江製材所の代表、梅江康弘です。
創業50年、木の魅力を探求し続けてまいりました。
厳選した木材のみを製材し、良質で綺麗な羽目板をお客様に自信を持ってお届けしています。

監修者:梅江康弘

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