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梅江製材所通信

フローリングに使用する床材(無垢板)の種類について

みなさん、こんにちは。
梅江製材所の梅江です。

 

最近、フローリング(床材)のご注文が増えてきました。
新築住宅用にお買い求めのお客さまもいらっしゃれば、リフォームで自らDIYしたいと購入されるお客さまもいらっしゃいます。

 

今回は、床材を選ぶひとつの基準として、床材の「種類」についてお話しようと思います。

 

実はさまざまな種類がある無垢板フローリング

フローリングと言っても、1枚1枚の板にはさまざまな違いがあります。

 

その中のひとつに、「板の継ぎ目があるかないか」が挙げられます。
それぞれにどんな違いがあるかを簡単に説明すると、

・より自然のままの木材

・人の手によって加工された木材
といった違いになります。

OPCとUNIとFJLの違い

「マルウメさんのフローリングは、ユニや継ぎではなく一枚物でしょうか?」

というご質問をお客さまからいただいたことがあります。

 

実は無垢床には、板の継ぎ目によって
「OPC(ワンピース)」
「UNI(ユニ)」
「FJL(集成材)」
という3種類に分けられます。

 

 

OPC(ワンピース)

OPCはワンピース(One piece)の略です。言葉通り、長さ・巾・厚みどこにも継ぎがない、1枚で作られた木材のことです。
切り出せる数が限られているため、希少価値の高い素材と言えます。
「一枚もの」「ソリッド」とも呼ばれます。梅江製材所で販売している床材は、すべてこのOPCです。

UNI(ユニ)

ユニタイプは、長い方向に継ぎ目があります。フローリング1枚の長さ(1820mm)をいくつかの長さの木片で繋ぎ合わせています。
縦方向にジョイントがあり、施工が楽に行なえます。OPCに比べるとリーズナブルな価格になり、無垢板の良さも楽しめます。

FJL(集成材)

FJLは「集成材」という呼ばれ方があります。小さな木片や小角材のピースを乾燥させ、接着剤などで接合して作る木材のことをいいます。
細かな木を接合して材料にしているため、湿気による反りが出にくく、加工しやすいというメリットがあります。

梅江製材所が販売している床材は、すべて(1)のOPC(ワンピース)タイプの1枚ものです。

 

OPC・UNI・FJL、それぞれにメリット・デメリットはありますが、一般的に集成材とUNIは加工を加えているために扱いやすく、リーズナブルです。しかし、UNIやFJLは継ぎ目があるため、見た目がどうしても不自然になってしまいます。

 

OPCはUNIやFJLに比べると高価とはいえ、自然な風合いや見た目の美しさ、高級感、家全体を包み込むような濃厚な木の匂いに優れており、「本物の天然木の魅力を100パーセント味わえる床材」と言えます。

 

また、集成材には接着剤・UNIにはウレタン塗装されている製品も多く、自然の風合いを楽しみたい方や、化学物質過敏症の方には、自然そのままの天然木を使用したOPC(ワンピース)タイプがオススメです。

 

天然木の魅力を味わうなら一枚もの!

加工をされた「UNI」や「FJL」は、湿気による反りが少なく、一枚ものに比べると施工に手間がかからず、扱いやすい床材だと言われています。
OPCの1枚ものは自然そのままの木材ですから、どうしても環境に左右され、施工にもある程度の知識や技術が必要とされることは確かです。

 

では、DIYで一枚ものを施工することが不可能かというと、決してそうではありません。
実際に、梅江製材所のお客さまには、弊社の製品を使用してDIYリフォームをされている方がたくさんいらっしゃいます。

 

基本的には、床のDIYはコンプレッサーとフィニッシュネイルという器具があればどなたでも行なえます。今は購入しなくても、機材をレンタルできるお店もあります。

 

脳裏にやきつくほどの芳醇な杉の香りや、天然木がもたらしてくれるさまざまな恩恵を考えると、「本物の天然木の良さ」をぜひ味わっていただきたいと考えています。

 

もし「一枚もののDIYは難しそう・・・」とお悩みの方がいらっしゃいましたら、施工方法や素材の選び方などアドバイスしますので、ぜひお気軽に梅江製材所にご相談ください。

 

遠方のお客さまには、リモートでのご相談も承っています!
ぜひこちらもご利用ください。

監修者紹介

九州 大分県日田市にある梅江製材所の代表、梅江康弘です。
創業50年、木の魅力を探求し続けてまいりました。
厳選した木材のみを製材し、良質で綺麗な羽目板をお客様に自信を持ってお届けしています。

監修者:梅江康弘

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