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アウトレット商品の選別基準について

先日商品をお届けしたお客さまより、

不良材(アウトレット材)についてのご意見をいただきましたので

アウトレット材として選別する基準について

社内で再度確認しました。

天然の木材ですので全て違う木目、違う色合いで

世界に一つの板となります。

そのため選別の基準が非常に難しく
お客様によっては、どこがアウトレットなのかわからないと言われる方もいらっしゃいますし
逆にこれは正規品じゃなくてアウトレットじゃないの?という

感想をいただく場合もございます。

木材の特性なのか欠点なのか、
判別しにくい部分をピックアップしてご紹介いたします。


【赤身・クロ】
この真ん中の赤みがかった板。
あまりにも赤黒い板はアウトレットとしますが、この程度の赤身の濃さであれば正規品としています。



【葉節(ハブシ)】

こちらは葉節(ハブシ)です。
杉が成長する過程でできたごく小さな節で、ハブシを嫌う方もいらっしゃいますので、あまりにも目立つ場合は
アウトレット材として選別しておりますが、この写真の程度のハブシは上小として正規品にしております。


【節(フシ)の種類について】
<生節(イキブシ)>
生きた状態の節です。節が取れることはありませんので、このまま大きさによって
節ありや、小節の正規品として選別します。

<死節(シニブシ)→埋めた節>
死節は枯れた枝が幹の中に閉じ込められている状態で、時間が立つと節が抜け落ちてしまうので
人工的に節穴をほり、天然木の節コマを埋め込んで仕上げます。
こちらも正規品として節ありや小節の商品となりますのでアウトレットではありません。

中には節なのか判別の難しいものもありますが、無節・上小の”上小”として正規品にしています。


<黒いシミ>

下記の黒いシミのような部分は
よく油汚れですか?というお問い合わせをいただくのですが
これも汚れではなく、成長の過程で傷ついた部分を治そうとして養分を集中させてできるシミです。
汚れではありません。


それでは、反対にどのような状態のものをアウトレット材にしているのかと言うと、
下記のような状態のものになります


ハブシが多すぎるもの


ひび割れ


ヤニツボ

杉の樹液が溜まった部分


節が欠けている


表面のキズ、汚れ


虫穴


節埋め処理を失敗している


サネ部分の割れ


白と赤のコントラストがきつすぎるもの、木目がいびつなもの
これは判断の基準に個人差があるのかもしれませんが

木目や色合いなど、他の板とのバランスも見ながら選別しています。


一枚一枚違うため、他にも色々なパターンがありますが
主な例を挙げてみました。


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