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梅江製材所通信

下駄屋さんも推薦!施工した人だけがわかる心地よさ

当社の羽目板をつかって新築されたお客様へのインタビューに今日は大分県日田市にお住まいの日田で下駄づくりの職人をされている本野さん宅へやってきました。今回は施工を担当された天領木の荒川社長にも特別に参加していただきました!


左から 下駄屋 本野さま 天領木 荒川さま

 

今回、家を新築をされたとの事ですがキッカケを教えて下さい

本:当社は日田で下駄を作っている会社なんですが、今家が建っているところに、もともとは工場だけがあったんです。以前はお客様に直接の販売はしていなかったんですが、オリジナル商品を開発したのがキッカケでテレビなどで取り上げられる機会が増えてきたんです。

そうすると工場に来店してくれるお客様が段々と増えてきたんですが、駐車場がなくて。駐車場も必要だし、お客様に楽しんでいただけるお店も欲しいな~と思っていたところだったんです。

そんな時に父から、「お前もこれから何十年も下駄屋をやっていくんだぞ」と言われこともあって、思い切ってお店と工場、家を併設して新築で建てることにしたんです。

 

梅:お店をつくって変化はあったの?

 

本:ありましたね~!1組目のお客様が「ゆっくり見れるなぁ」という一言が印象的でしたね。
やっぱりそんな風に思われてたんだなって(笑)そもそも工場の一角に店があったので2~3人来るとキツキツだったんですよ。今は商品も数多く見せれるますし、お客様にもPRしやすくなりましたね。

 

今回、杉の床材を使用しようと思ったキッカケは何だったんですか?

梅:今回床材として弊社の杉の商品をつかっていただいたわけですが、杉の床材を利用しようと思ったキッカケはあったの?

使用していただいた商品はコチラ

  • ・杉フローリング 節あり/うづくり仕上げ


  • ・杉小節 フローリング /うづくり仕上げ


  • ・杉フローリング無節純白/うづくり

本:設計と施工を天領木さんにお願いしたのがそもそものキッカケですね。杉自体の良さはもともと知っていたというか、下駄づくりをする際には杉をメインで使用していますからね。特に「うづくり」は下駄と作りが同じなんですよね。

 

「うちの家、下駄の材料と同じものを使ってますよ~!」と話のアイテムにもなるかなと思って杉を使いましたね(笑)

 

梅:本野さんにとって杉はどのへんが魅力的なの?

 

本:杉って木材の中でも柔らかいんですよね。下駄も桐材(キリ)とかのほうが高級な木材だから良いと言われる人もいますが、足ざわりは桐材よりも杉のほうが圧倒的にいいんですよ。それに足に触れると暖かいですし。

 

梅:荒川さんがフローリング材として杉板を使おうと思ったのには理由があるんですか?

荒:実は過去にこんなエピソードがあったんですよ。以前の話ですが、日田杉を利用した住宅を総合展示場に出してたんです。その中でお客さんが赤ちゃんをつれて回っていたんですけど、なぜか日田杉の家に入ると赤ちゃんが泣かなかったんです。

 

「え~すごい!」っていう話になって。もう1周しても他の家では大泣きするのになぜかその家だとピタッと泣き止んでハイハイして・・・キャッキャ遊んでたんですよね。お客さんのほうから「なんかありますね~」みたいな話をされた事があります(笑)

こちらも今までいろんな家を売ってきましたがこんなこともあるもんだな~とその時は感心してました。それからお客さんが何度もきてくれて、「この家がいい!」と決めてくれたんです。

 

赤ちゃんって床と顔の距離が近いじゃないですか。ホルムアルデヒドなどの薬品って下にたまるんですよね。だから犬や赤ちゃんはすぐ気づくんです。ハイハイしても大丈夫、舐めても大丈夫で・・・そんな秘話がありました。

 

梅:はじめて聞いたね~。

 

荒:それ以来、弊社では標準仕様で杉の羽目板を今は使っていますね。昔は宮崎の飫肥杉(おびすぎ)というのを使用していたんですけど、飫肥杉は葉節(はぶし)と呼ばれる黒い点が多いんです。感覚的ですが飫肥杉は荒々しく男性的、日田杉は女性的な印象があるんですよ。日田杉は色も良いですし、白と赤のコントラストが特に良いんです。香りも良くて床材に適していると思って使用していますね。

 

他の木材との比較はしなかったんですか?

本:栗の木や桜などの硬い木材も実際は見てみました。

 

梅:杉と比べてどうだったの?

 

本:足ざわりがやっぱり杉がよかったですね。疲れも少ないですし。知り合いの木工関係者もやっぱり杉が一番良い!人間と一番密接なのが杉って言ってるんですよね。

 

荒:日田は植林で全体の7割が杉なんですよね。家づくりには地元の木を使うことがその気候風土にあっていると思います。それなりの油分もあって、シロアリや菌などにも強いんですよ。

 

秋田杉などの東北のエリアの杉は油分が少なくてパサパサ感があります。その地の材料を使うのがやっぱり適していると感じますね。

 

床を無塗装で仕上げていますけど、抵抗はなかったんですか?

荒:通常は「汚れんるんじゃないの?」、「傷がつくんじゃないの?」、だから塗装してっていうオーダーもあるんですが、うちは無塗装を勧めています。

 

梅:本野さんは塗装をしないことに対して抵抗はなかったの?

 

本:無いって言えばウソになりますね。私も塗ってってはじめはお願いしてたので(笑)

 

梅:でも塗らなかったの?

 

本:実際に塗装した人からは、塗装しないほうが良かったっていう声を聞いたので、今回は無塗装でお願いしました。

 

梅:塗装をすると木の良さがなくなってしまいますよね。調湿作用もなくなりますし、返って傷も目立ちやすくなったりしますからね~。

 

本:汚れや傷を気にするよりか健康を重視したという感じですね。快適さの追求というか、時代の流れもそうなってきてますよね。

 

荒:木の香りが精神面の安定にも一役かっているみたいですね。睡眠の質が改善されたり、鼻炎に効果的だったりといろいろな効果があるようですね。実際にタバコを吸っていた人が空気がうまいのでタバコを辞めたりなんかもしているようですよ。

 

実際に商品を利用してみて予想以上に良かったところはありますか?

本:そういえば、この家に住み始めて寝付きは良くなりましたね。その他に、「うづくり」の床なので足つぼ効果は感じています。また、木自体が柔らかいのでクッション性があって一日中立っていても疲れ方が違うなというのは感じますね。人肌なので夏は涼しく感じますし、冬は暖かく感じますよ。

 

荒:床材として利用するには「うづくり加工」がおすすめですね。傷が非常につきにくくなります。

 

これからご自宅に羽目板で施工したいと思われている方にアドバイスがあればお願いします!

本:杉というのは、一番優しい木であって人にあっていると思っています。足ざわりも良いので、おすすめです。もし床材を何にしようか迷っているのであれば絶対に利用したほうが良いです。

 

下駄屋さんが推薦するわけですから、間違いなしです(笑)

 

梅:本野さん、荒川さんありがとうございました!

監修者紹介

九州 大分県日田市にある梅江製材所の代表、梅江康弘です。
創業50年、木の魅力を探求し続けてまいりました。
厳選した木材のみを製材し、良質で綺麗な羽目板をお客様に自信を持ってお届けしています。

監修者:梅江康弘

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