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梅江製材所通信

選ぶ前に見ておくと非常に役立つ、フローリング、羽目板に最適な塗料の選び方

お客様からも質問の多い「選ぶ前に見ておくと非常に役立つ、フローリング、羽目板に最適な塗料の選び方」をお伝えいたします。

 

みなさん、こんにちは。
梅江製材所の梅江です。

 

DIYユーザーの方からよくいただく質問の中に「塗料」に関するご質問が比較的多くあります。

 

基本的に当社からお届けする商品は無塗装のため、そのまま使用されても良いのですが、汚れや耐久性が気になる、色を付けたい・・・などのご希望もあるのではないでしょうか。
そんな時、どんな塗料を塗れば良いのか、わからない方も多いのではないかと思います。

 

当社で取扱のある塗料以外にも、羽目板、フローリングなど木材向けの塗料を大まかではありますが、比較してみました。

 

ぜひホームセンター等で塗料を選ぶ際の参考にされてみてください。

 

数ある塗料の中から、最適な塗料を見つけるには?

木材用の塗料は自然塗料や水性塗料、ウレタン塗料など幅広く塗料が販売されており、更に同じタイプでも数多くのメーカーから販売されているため、どの塗料を選べばよいのか迷ってしまいます。

 

木材用の塗料の構成として、適用範囲」「色」「樹脂」「艶」「塗膜」と5つの項目がありますが、今回の特集では「適用範囲」と「樹脂」の部分を詳しくお伝えしたいと思います。

 

塗料の「適用範囲」について

塗料は塗る場所によって性能が全く異なります。 屋内でしか使用することができない塗料や屋外で利用する塗料、屋内外両方で使用することが出来る塗料などその適用範囲は様々です。
屋内で利用する塗料の多くは、フローリングや腰壁などに使われるケースが多く(当社の場合)、屋外用ではウッドデッキや木の壁などに利用されるケースが多いのではないでしょうか。

 

屋内用は居住者の安全性を考慮し、自然塗料や水性塗料が多く、屋外専用の塗料はオイルステインを代表とする防腐剤として有害な物質を含んでいたり、外という過酷な環境でも耐えられる合成的な塗料が多くあります。

塗装例

左側:ひのき塗装前(超仕上げ)
右側:ひのき塗装後(超仕上げ)
※超仕上げ後の木は表面がツルツルのため、一度塗りでスムーズに塗装ができます。

左側:杉 塗装前(うづくり仕上げ)
右側:杉 塗装後(うづくり仕上げ)
※うづくりの凹凸がより強調されメリハリの有る仕上がりとなります。

 

「樹脂」の違いによる塗料の特徴について

塗料には数多くの種類がありますが、今回は

自然塗料

水性塗料

油性塗料

ニトロセルロースラッカー

ウレタン塗料

をご紹介します

1)当社もおすすめの自然塗料について

 

自然塗料には

オイル塗料( 木に浸透)

オスモ・リボス・ワトコオイル・クリアオイル等

ワックス塗料( 木の表面をコーティング)

蜜蝋・ラッペンワックス等

漆、柿渋、石鹸塗料

等があります。

自然塗料は、自然志向の方、木の素材感を活かしたい方に特におすすめの塗料です。

【自然塗料の主な特徴】

木の呼吸を妨げない/木の風合いを活かせる/原料が天然の素材なので人体・環境にやさしい/作業が簡単/強度が弱い/汚れやすい/定期的なメンテナンスが必要/耐久性:弱い

【自然塗料の施工例】

ワトコオイルをキッチンの壁に

クリアオイルを理容室の床に

2)水性塗料について

水性塗料には

水性ペンキ

外部用水性塗料

バターミルクペイント

等、数多くの種類があります。
自然塗装だけでは強度が気になる方、色を付けたい方、屋外の塗装をしたい方、塗りつぶしたい方におすすめの塗料です。

【水性塗料の主な特徴】

匂いが少ない/水道水で希釈できる/有機溶剤(シンナー等)を使わないので安全/自然塗料より耐久性がある/価格が安い/ウレタン塗料より強度が弱い/耐久性:弱い

【水性塗料の施工例】

白く塗装された腰壁

白く塗装されたキッチンカウンターの壁

3)油性塗料について

油性塗料には

油性ペンキ

外部木部用油性塗料

ウッドステイン

等、数多くの種類があります。
油性塗料は、屋外への塗装、木目を活かしながら塗膜で保護したい方、色を付けたい方、塗りつぶしたい方におすすめの塗料です。

【油性塗料の主な特徴】

光沢、耐久性がある/柔軟性がある/上から重ねて塗れる/原料は天然素材/匂いがきつい/保管時に注意が必要/手間がかかる/水性塗料より価格が高い

 

4)ニトロセルロースラッカーについて

ニトロセルロースラッカーは木目を活かしながら塗膜で保護したい方、色を付けたい方、塗りつぶしたい方におすすめの塗料です。

【油性塗料の主な特徴】

ウレタン塗装よりは強度が弱い/乾燥時間が早い/木質感が薄れる

5)ウレタン塗料について

ウレタン塗料には

 

1液型ウレタン塗料

2液型ウレタン塗料

環境対応型ウレタン塗料

等、数多くの種類があります。
ウレタン塗料は耐久性を重視される方、塗装経験のある方、プロ・業者様におすすめの塗料です。

【ウレタン塗料の主な特徴】

シンナー等で希釈する為匂いがきつい/換気等が必要なため作業場所が限られる/作業が難しい(プロ向)/木質感が薄れる

【ウレタン塗料の施工例】

納骨堂の床板

耐久性と塗り方の難易度について

耐久性および塗り方の難易度は
(1)自然塗料 <(2)水性塗料 <(3)油性塗料 <(4)ニトロセルロースラッカー <(5)ウレタン塗料
となっており、ウレタン塗料は耐久性も強い半面、塗り方も難しくプロ向けの商品が多いです。
刷毛やローラー、スプレーなどで塗るケースが多く、経験も必要となります。
反面、自然塗料は布などで拭けば良いものも多く、初心者の方でも安心して利用できる塗料が多いです。

数多くの塗料がありますが、特徴を把握した上で、ぜひDIYにチャレンジしてみてください。

監修者紹介

九州 大分県日田市にある梅江製材所の代表、梅江康弘です。
創業50年、木の魅力を探求し続けてまいりました。
厳選した木材のみを製材し、良質で綺麗な羽目板をお客様に自信を持ってお届けしています。

監修者:梅江康弘

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