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梅江製材所通信

「国産材と外国産材の違い」について

こんにちは。梅江製材所の梅江です。

 

年輪が非常にくっきりと出る日本の木材は世界一キレイと言われているのはご存知でしょうか。

 

四季がはっきりとある日本の風土では、木材にとっては過酷な環境。
ですがその環境があるからこそ木立ちの良い木ができるのが国産材の特徴です。

 

しかしながら、世間を見渡すと国産材の需要は上がってきつつも、まだまだ大量に入ってくる外国産材が目についてしまいます。

どちらも使用用途に応じてメリット・デメリットがありますが、
今回は国産材と外国産材の違いをテーマにお話できればと思います。

 

国産材の需要について

日本の国土の70%以上を占めているといわれている森林ですが、日本は多くの外国産材を輸入しながら利用しており、国産材の自給率は3割を割る状態です。
国の政策を筆頭に国産材の利用が推し進められ国産材の自給率は徐々にアップしてはいますが、まだまだ外国産材の需要が多いのは否めません。
しかしながら、以前は安かった外国産材も地球環境保護のために伐採量が減ったり、競争激化で外材の入手自体が難しくなってきたこともあり、近年では価格も上昇しています。
このような背景もあって、国産材へと原料をシフトするメーカーも増えてきているようです。

 

日本の国産材が世界一キレイと言われる理由

四季のはっきりしている日本では、寒暖差が激しく外国産材に比べ木の成長がゆったりとしています。外国産材は比較的温度の変化がゆるく天気も安定しているエリアで生育されるため、ストレスなく径の大きな木が育っているのが特徴です。
四季がはっきりしているメリットの1つとして、年輪がハッキリとでるという特徴があげられます。
私自身過去に北米の外国産材を売っていたこともありますが、外国産材は年輪が薄くあまり見えません。

 

好みにもよりますが、木立ちや木目を重視する場合は、圧倒的に国産材が魅力的に感じます。

また、生育環境を見ると日本の木材は急斜面などの過酷な環境で育っている場合が多く、一方で外国産材は平野部分で育てられている場合も多いため、木自体にストレスがかかっていないことが多いのです。
木の生育には自然環境が厳しい方が耐久性があがるため、国産材は非常に耐久性にとんだ材となるのです。

 

また大量生産する外国産材と違い、間伐などの管理をしっかりとおこなっています。
間伐や管理をしっかりとすることで木立ちの良い、美しい材ができあがるのです。

 

国産材と外国産材のメリットとデメリット

 

材から見る国産材の特徴

日本で育った木は、日本特有の気候風土で育っているため、国内で利用するには最適だと思います。
当社で取扱いのある杉、桧に関しても言えることですが、木目がまっすぐで美しく、肌触りも滑らかで、多くの日本人に好まれています。

 

杉は国産材の中でももっとも知られている木の1つではないでしょうか。
厳しい環境で育つため木目が細かく、年輪もはっきりとでるため多くの場所で利用されています。爽やかな香りが特徴です。

 

ヒノキ

つややかな光沢のある木肌が特徴的な桧。独特の香りが人気を集めています。
木立ちもよく加工しやすいのが特徴です。
抗菌、防虫効果が非常に高く、カビやダニの繁殖を抑える効果もあります。桧は伐採してからも200~300年の間強度が増し続けるという特徴もあり耐久性も非常に高い材の1つです。

 

このように国産材にはたくさんのメリットがあります。
国産材の良さをこれからも皆様に伝えていきたいと思います。

監修者紹介

九州 大分県日田市にある梅江製材所の代表、梅江康弘です。
創業50年、木の魅力を探求し続けてまいりました。
厳選した木材のみを製材し、良質で綺麗な羽目板をお客様に自信を持ってお届けしています。

監修者:梅江康弘

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