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梅さんブログ

杉の調湿作用その1

ブログを読んでいただき有難うございます。

マルウメ梅江製材所の梅さんこと、梅江です。

梅雨真っ只中ですね、、じめじめ、嫌な季節です、

 

さて、突然ですが、今日は杉の吸湿、放湿について書きます。

 

木材の調湿作用は平衡含水率から分かります。
平衡含水率とは、木材が一旦
ある一定の乾燥状態に達するとそれ以上は乾かなくなります。
木材の乾燥が安定した状態です。
この時木材が平衡含水率に達したと言えます。

 

木材に含まれる水分の違い、

木は生きている間、大量の水が含まれており、製材、加工されてからも

湿度によって、吸湿、放湿を繰り返します。

 

こんな実験結果があります。

以下、”木材のお話” 岡野建 著から抜粋

 

試験的に2つの同じ敷地内に建てられた、

A棟はビニールクロス全面
B棟は杉と他木材で覆われた部屋です。

 

pic--06

 

参考:上の写真は、床を無垢杉フローリングうづくりで覆われた部屋です。
A棟とB棟で約6ヶ月実験した結果

上記の条件で外気が極端に温湿度の高い日、低い日、温室度の差が激しい日を5日間選んで2時間おきに部屋の測定をしてみました。

 

下の表が実験結果です。

(a)がA棟(b)B棟

白丸、白三角は前日から晴れ、黒丸と黒三角は前日から、雨。

黒丸は梅雨の最中で、B棟はA棟より約10%低かったのに対して、5月の晴れの日逆に10%ほど高かったのです。

 

 

外気相対湿度

 

真冬、晴れた日と雨の日での湿度の違いですが、

A棟=20%強

B棟=10%弱、

 

同じ敷地内で上記のような結果が出ました。

 

外気相対湿度b
A棟の湿度が40%前後に対して
B棟は半分以下の18%前後でした。
部屋の温度が25℃で湿度が60%だとします。
この時部屋の木材の平衡含水率は11.6%
温度がゆっくり低下し、20℃に達したとき部屋湿度が80%に上昇でもそんなに上昇しません。
その時平衡含水率16.8%になり、木材が吸湿を始めた言う結果がでました。
部屋の温度が上昇したときも同じです。
30℃だと、45%に下がるはずですが、木材の平衡含水率は8%
になり、放湿する分だけ温度が低くなりません

 

”木材のお話” 岡野建 著から抜粋

 

 

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特に杉の調湿作用は他の木材と比べて高いのです。

まさに天然のエアコン機能です。

 

次回、もっと勉強して、もう少し分かりやすく書きます。

 

まだまだ、杉魅力については、書きたいことが山ほどあります。

少しづつ私自身も勉強して、

次回,ブログに綴りたいと思います。

 

マルウメ