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梅さんブログ

お客様からの問い合わせ20〜木材のひび割れについて1〜

こんにちは、こんばんは

羽目板屋どっとこむの社長、梅江です。

 

日に日に、春が近づいています。

今年の桜の開花予想は、3/25頃らしいです。

待ち遠しいですね…

 

さて、タイトルにはお客様からの問い合わせと書きましたが
お問い合わせというか、実は先日商品をお届けしたお客様よりキャンセルをいただいたのですが
その事について書きたいと思います

キャンセルの理由は、小口にひび割れがあったとの事でした。
弊社の商品ページの説明も不足していたため謝罪しキャンセルには応じました

 

しかし、結論から申し上げます。無垢の木材は多かれ少なかれ、必ずひび割れや反りが起こります。

これは無垢の木材の特性です。
木は、合板やプラスチックではないからです。

 

 

立木

木は1本で立っているため、強風にさらされると、耐えようとして、その風圧に逆らい戻ろうとします。

また、光合成をたくさん行おうと枝を伸ばし、太陽の方向に葉を出し、

常時、四季を通じて、いろいろな環境下で、必死に成長しています。

たくさんの力が年輪、1年、1年に掛かって成長しています、

 

乾燥し水分が抜けていくと、

硬くなり、強度が増します。

その時、成長過程で、起こった木のストレスが、ひび割れ、反りとして出てきます。

 

むしろ、そのことは木材にとっては、乾燥の過程では必要な事かもしれません。

ひび割れ、ソリが全く出ない木材は、伐採直後の全く乾燥していない、生木の状態だと考えて良いと思います。

 

長い年月をかけて必死に成長して来た木材は自然環境に耐えながら、空に向かって真っすぐに伸びて、

何十年もの時間後に、伐採の日を迎えます。

 

伐採された後は、今度は材料に変わります。

製材業者や加工業者の手に渡り、製材後、乾燥します。

杉の乾燥

 

天然乾燥の場合自然の風、毎日の環境の度合いで、暑い(気温の高い)日もあり、雨の(湿度の高い)日もあり、

とにかくゆっくり乾燥していきます。

木材の表面は、先に乾いていき、木材の内部はなかなか乾きません。

そこで、表面ばかりが先に乾き過ぎて、内部は乾かないので、

材料の表面にひび割れが起こったり、反りが出たりします。

 

水分を抜いていくと、数十年間成長した、いろいろな木のストレスが出てくるのです。

 

全然欠点のない板を正規品として選別しているのですが

 

2~3センチぐらい迄のひび割れは何とか使える範囲として正規品としています。

もちろん、

そのようなひび割れでは無く完全な「割れ」は、B級品としても販売していません。

割れ

 

この事を1回で、ブログに書くには文章が長くなりますので、後日詳細をまとめます。

 

ではまた。