機器のご紹介
みぞづくりの加工には欠かせない
モルダー機器について
梅江製材所の羽目板、フローリング材には写真の様な「みぞ」が施されています。 みぞの形によって言い方がそれぞれ違うのですが、 アイジャクリ加工、本実目透し加工、本実突付け加工という風に用途によって加工方法が 分かれています。(下図を参照ください)
羽目板は6面あるわけなんですが、1面ずつ加工していると思われている方も多いかもしれません。ですが、そんなことをやっていてはいくら時間があっても足りませんよね?!
そこでみぞづくりと表面の加工を一度に行う(4面加工)ことができる
「モルダー」という機械の出番です!
梅江製材所のモルダー機械
梅江製材所で使用している「モルダー」という機械はドイツ製。
6個のモーターが付いており、様々な形(削り)の板をつくることができるのが特徴です。
実は購入から既に20年以上経っている機械なんですが、今でも現役の機械で、
毎日大量の羽目板を作ってくれています。
以前は三方カンナと呼ばれる機械を使って加工していたんですが、ムラが多く
品質が一定にならなかったため、現在はこのモルダーという機械で加工して商品を皆さんにお届けしています。
モルダーの仕組みのご紹介
各面にそれぞれの形をした「刃」が付いてあり、一枚の板だったものが、
出てくると上下左右に「みぞ」が施されて出てきます。
※モータの回転の速さ(木が流れるスピード)や回転数、
刃の直径の大きさはメーカーに寄って様々です。梅江製材所では品質を重視するため、
木を流すスピードは遅め、刃の回転数は早く、直径を小さく設定しています。
大量に生産するには木を流すスピードを早くするほうが良いのですが、
「品質」が最重要と考えていますので、このような設定にし、加工をしています。
品質へのこだわり
モルダーという機械が一度に4面を加工してくれるものだということは分かって頂けたかもしれませんが、実は機械を使っていても商品に僅かなズレが生じる場合があります。
輸入品の羽目板などを使われた方は分かるかもしれませんが、実は輸入品はみぞの加工が雑な場合が多く、フローリング材などによっては施工後に板と板の高さにバラつきが生じる場合があります。
せっかく綺麗に施工しても段があるような床は快適ではないですよね?!
梅江製材所の羽目板、フローリング材は素人の方でも簡単に使えるようにみぞは少し大きめに作っており、また施工後は段差ができないようにしっかりと品質にこだわっています。
機械だけに頼らない、職人技としての羽目板加工技術もぜひ施工後にチェックしてみてください。