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これからの林業と梅江製材所

これまでの梅江製材所

1972年に、建材の製造から梅江製材所は、はじまりました。

当時は材木の需要過多の時代。
大分だけではなく、長崎、熊本からも手付金を持って材料を購入されに来られる方も
いらっしゃいましたが、お断りするくらい需要がありました。

父の代から始まった弊社ですが、当時の日本は木で家を建てることが主流の時代。
原木価値も現在の3倍以上あったと言われています。


しかし1985年頃をピークに、無垢材の需要が陰りを見せ始め、 新建材に変わると木材需要は急激に冷え込んでいきました。

このまま建材だけを売っていても先はないと考えていた矢先、
当時の製品市場長から、「羽目板をつくってみないか?」との打診がありました。


今でこそ当たり前に使用されている羽目板ですが、当時は「羽目板」という
商品・手法自体が世間には認知されておらず、
「本当にこんなものが売れるのか?」と半ば疑心暗鬼でスタートしました。

しかし、羽目板を利用すると建設工数が大幅に短縮されると気づいた
大工さんが増え始め、次第に羽目板の需要が伸びていくという結果を生み始めました。

当時は製材専用の機械しか保有しておらず、機械の精度が悪かったため
10年間はアイジャクリ加工のみの製造を行っていました。

その後、ドイツ製のモルダーと言う切削機械を導入し、アイジャクリの目透し加工や、
本実突付け加工、三段目透かし加工などの大工さんの幅広いニーズに応える商品を
提供する流れになりました。

また、2012年からは杉の浮造り(うづくり)加工をほどこした商品の開発も行っています。
浮造り加工は元来、天井板などで使われていた日本独自の加工方法ですが、
近年は床材としても見直され始めている加工方法です。

杉は桧に比べて柔らかいため傷がつきやすいのですが、浮造り加工をほどこすことにより、
表面の傷つきやすさを軽減する役割もあります。

全てはお客様の「こういう商品ないの?」のヒントを頂き、
時代の流れとともに商品開発を行ってきました。

これからの梅江製材所

私たちのミッションは、これからの世代に日本家屋の本当の良さを
教え・伝えていくことだと思っています。

これからの取り組みで重点をおいているものは、

  • 商品品目数の増加
  • 品質の向上
  • お客様とのコミュニケーションの拡大

に取り組んでいきたいと考えています

商品開発について

今後は商品品目数の増加を考えています。
アンティークのような部屋を演出できる黒の浮造りなどの商品開発も進めていきたいと考えています。

素性の良いものを選ぶ

次に品質についてですが、「木の素性」というものにも
こだわっていきたいと考えています。

なかなか知られてはいませんが、日本の杉の品種は200種類近く存在しています。そのうち建築材に使われているものは約30〜40品種あると言われており、その地域や日照時間、土の状況などで木そのものが持つ素性が変わっています。
なかでも注目しているのが、八女郡星野村という地域で育つ「木浦」、「弥一」という品種の杉。
土の状態が非常によく、ゴツゴツしておらずつるっとした表情を持つ杉の木です。
また最大の特徴は年輪の間隔が等しいということ。
施工後が非常にきれいに美しく見える品種の杉です。

お客様の声をもとに品質改良

最後に、お客様とのコミュニケーションを今まで以上に
強化していきたいと考えています。

1985年頃からですが、お客様からいただく「ヒント」をもとに商品開発を行い、
これまで大きくなっていくことができました。

時代毎にニーズはかわり、最近は個人で楽しむDIYなどにも多く 使われるようになっており、利用者にとって満足度の高い商品を
提供していきたいと考えています。