PROCESS
| WOOD MARKET |

原木市場のご紹介

そもそも原木市場ってなに?

梅江製材所から一歩外に出て、「原木市場」をレポートしてみたいと思います。
皆さんは“市場”と聞いてまずなにを思い浮かべますか?
おそらく多くの方は「魚市場」を思い浮かべるのではないでしょうか?
たくさん並べた魚と仲買人の交渉の様子は、正月などにはニュースなどでよく放送されていますよね。その「丸太版」が原木市場になります。
丸太を出してくれる人を”木主”と呼び、丸太を買いに来てくれる人を”買主”と呼びます。
その仲介役が「原木市場」の役割なんですね。

原木市場がなかった時代は山主(木主)→仲買人→業者という流れで、
以前は私たちも仲買人から丸太を買っていた時代もありました。
現在は「原木市場」が出来たことにより、市場の流通が標準化されています。

日田市の原木市場のご紹介

日田市には日田中央木材市場、日田木材市場、日田郡森組共販所、日田木協市場、九州木材市場、日田市森組共販所、ナンブ木材流通の7箇所の原木市場があり、九州各地から良木がたくさん集まります。

各市場では毎月それぞれの日程で「市」が開催されていて、
私も週に2〜3回、5〜6箇所を良木を求めて買い付けに行っています。
今回はその中でも日田中央木材市場のご紹介です。

日田中央木材市場は昭和36年7月に創業。原木市場取引から山林管理、
古材の紹介などを幅広く請け負っている市場です。
約25,000坪の広大な敷地に九州各地から出荷されている木材が集まります。
買主は九州一円から、さらには中国地方などからも購入に来る場合もあるとの事。
この場所で、丸太はサイズ別に選別され椪積(はいずみ:積み上げること)されていきます。

原木市場での様子

自動選別機で「仕分け」されている様子

自動選別機は、赤外線を使って材の長さと直径を測定します。
材の長さは 3m、4m など、直径は 13cm以下、14~22cm、24~28cm、30~34cm、36cm以上 などの区分ごとに、仕分けされます。

椪積(はいずみ)作業の様子

積み上げた山ごとにつけられる「巻立(まきたて)番号」や、その原木の「樹齢」・「材積」等の情報が表示されます。
年輪の幅が狭くて密、円柱に近いなど材質や形状の良いものは、一本単位で売られます。
その後、買主が原木を下見にきて入札をするという流れになります。

製造工程のご紹介
機器のご紹介