杉の木が千本あったら、およそ50板(180cm幅)しか取れない杉の白身。
今回は、最近知られるようになった杉純白板の魅力についてお話しさせていただきます。
杉純白板は少しでも赤身が入ると純白ではないので、製材する時に手間がかかり、
他社の製材所ではなかなか取扱いがありません。貴重な杉純白板に秘められた魅力をご紹介します。
目次
(1)辺材(へんざい)と心材(しんざい)
杉の木は、赤身部分と白身部分とに分かれています。木の中心にある赤身の部分を心材(しんざい)といい、外側の方の白身の部分を辺材(へんざい)といいます。心材は木の中心で成長を終えて死んでいる状態です。色は赤く、水分を吸収しません。
辺材は日々成長していて、水分を吸収し活動しています。木の割合からいうと、心材は70%、辺材は30%を占めます。
(2)強くて調湿機能が高い、杉純白板
辺材は木の全体の30%ぐらいしかなく、
杉純白は少しでも赤身が入ると純白としては使えないので、白部分だけを取り出すことは難しく貴重な板です。そのため通常の杉の無節の板よりも2倍〜3倍以上の価格となります。しかし、見た目が美しい白色であることや、赤身に比べると板を曲げてもなかなか割れず、強度がとても高いです。
さらに水分を吸ったり吐いたりして、湿度を調整する機能も優れているので、湿度の高い夏は室内の水分を外に出し、乾燥する冬は室内に水分を入れてくれます。長く過ごす、リビングや天井などに杉純白の羽目板を使うと快適に過ごせます。
(3)他店(飫肥杉)と当店(日田杉)との大きな違い。

この飫肥杉は材積(木材の体積)を大きくするために品種改良された杉です。そのため目が荒く葉節(はぶし ※極小さな生き節で、木材の傷として嫌う人もいます)が多いので純白の無節と言っても少し格が下がります。これは純白だけに限らず他店の羽目板は大量生産型の製材所から羽目板に加工できる板だけを仕入れて、モルダー仕上げを施し出回っているのがほとんどです。