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弊社では羽目板の色合いを少しでもきれいに仕上げるために
取り組んでいることがあります。
板を乾燥するときには、板を段積みにして
このように板と板の間に1枚1枚桟をはさみ込んでいく方法があります。
桟積みといいます。
ただし、このやり方では乾燥時間の経過により、桟の後が赤身の部分に残るのです。
こんな感じです。
特に無節の板には致命傷と言うか、やっぱりあんまり良い感じしませんね。
そこで弊社では下のように2枚重ね合わせて桟積みをします。
2枚の板の表面同士を重ねています。
もう一度、変色した板をご覧ください。
赤身部分が濃く変色して、桟木の跡が白っぽく見えますよね。
実は、木材が乾燥し水分が蒸発する過程で、
空気に触れた面が酸化により黒く変色します。
それが変色の一番の原因なのです。
そのため、板の表面をできるだけ空気に触れさせないようにして
変色を防ぐ必要があります。
そこで、先程ご紹介したように
表面を中表にして2枚ずつ重ねる方法で桟積みをしています。
実際にこのように乾燥させて桟積みした板は下の様になります。
下の写真は裏側、少し鉄分が出て酸化し、半黒褐色に変色していますが、、
ご覧ください、下の画像が、表面です。黒褐色の色は無くなりピンク系に綺麗に仕上がっています、同じ板の裏と表でこんなに違いが出ます。
品質の良いきれいな羽目板を作るためには
様々な工夫と努力が必要なのです。