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(1)杉の香りに秘められた素晴らしい効果とは?
杉の香りは、ヒノキほど強くはありませんが、製材している現場ではとても濃厚な良い香りがします。 この杉の香りや杉から揮発する成分に、素晴らしい効果があることご存知ですか?
これは、2004年に九州大学の研究室が熊本県小国町の中学校で行った実験です。
という実験結果が出たそうです。(更に、目を閉じてそれぞれの机の板を触る実験をしたところ、
感触の好き嫌いは別として、みなさんのα波も向上したそうです。)
杉材を使用したグループの免疫物質が圧倒的に増加していて驚きました。
杉材の香りや手触りが体内の免疫物質を増加させるためとみられ、風邪などをひきにくくなることも期待できるそうです。
(記事参照元:http://www.nishinippon.co.jp/nnp/lifestyle/shoku/plus/post_130.shtml)
これから寒くなるとインフルエンザが流行する時期になってきます。
インフルエンザと聞くとお子様をお持ちの方であれば「学級閉鎖」を連想してしまう方もいらっしゃるかもしれませんが、ある調査によると木造の場合とコンクリート校舎の「学級閉鎖率」が大きく異なることがわかっています。
木造校舎の学級閉鎖率は10.8%に対し、コンクリート校舎は22.8%と約2倍にあたるそうです。
(2)見直される木造校舎
コンクリート校舎があたり前の時代になっていますが、木造校舎も少しずつですが見直されてきています。山形県の方でコンクリート校舎と木造校舎で実験を行ったところ、木造校舎のほうが集中力が3倍ほどアップしたとの結果が報告されています。
また、からだの疲れは3分の1に、腹痛に関しては5分の1、頭痛に関しては16分の1になったとの結果も出ています。驚くべき数値の改善ですね!
木材は科学的にも「癒やし効果」が立証されていますが、床に木材を引くだけでも冷えストレスからの解放にも一役かっているようです。
そもそもなぜコンクリート校舎が身体に悪影響を与えるかというと、
「冷輻射」と呼ばれる現象が原因です。「冷輻射」とは気温が下がって壁や窓などの表面温度が低くなり、人体の熱がそれらに奪われる現象で壁や窓から離れていても起こります。
木は鉄やコンクリートに比べて断熱性が非常に高く、身体から熱を奪う割合が圧倒的に低いのです。
昔から「冷えは万病の元」と言われていますが、「からだの芯から冷える」のを抑制する働きが木造校舎(木材)にはあります。
その他にも木には、
・作業能率の向上
・ストレスの抑制
・疲労回復
など多くの癒やし効果を持っています。
この調査の結果から、学校だけではなく団地やマンションでも床や壁、
天井を羽目板で覆うだけで「冷輻射」への対策は可能ということが分かります。
また、病院、老人ホーム、オフィスにも最適です。
住まいや身近なものに木材を使用することで家にいながら森林浴のよう
な癒やし効果や免疫力を高める効果があるとしたら素晴らしいですよね!