LINE LINE
梅江製材所通信

HOME > 羽目板屋コラム > お客様インタビュー:ヘアサロン編

お客様インタビュー:ヘアサロン編

当社の羽目板をつかって床のリフォームをされたお客様へのインタビューに今日は大分県日田市でヘアサロンを経営されているsalon de coiffure 和田(サロン・ド・コワフール)さんへやってきました。

 

インタビューなんてなかなかしたことがありませんが、不器用ながらも頑張ってきました!

質問に返ってきた言葉はできるだけ、お客様の言葉のままを残していますので、これから羽目板をつかったDIYやリフォームを検討している方の参考になれば幸いです。

では、和田様よろしくお願いします。

 

今回、羽目板を利用して、
床を張り替えようと思ったキッカケは何だったんですか?


当サロンの創業は大正12年頃で私で3代目のヘアサロンになります。
平成元年に店舗の改装を行い、その後も壁のクロスなどの張替えはしていたんですが、床はそのままの状態で・・・結構傷んでいたので(塗装が剥がれていたり、一部腐食など)なんとかしないといけないなと考えていたんです。ですが、 床を入れ替えるとなると費用もかかってしまうので、なかなかリフォームには踏みきれなかったんですね~。 そんな時に梅江さんから、「羽目板で床を張り替えてみない?」と連絡があったんです。

梅江製材所の羽目板を使用しよう!と決め手になった理由は
何でしょうか?

最終的に決め手となったのは木のことを熟知している梅江さんが勧めるものだから間違いないよなと思ったことでした。

ですが、今だから言えるんですけど、声をかけてもらったのは嬉しかった反面、ものすごく不安な部分もあったんですよ。そもそも杉の無垢材を店頭で使えるかどうかの不安もありましたし、羽目板って何?というくらい木の床に対しての知識がなかったんです。
その時はインターネットでこれでもかって言うくらい事例を探しましたね(笑)

でも、なかなか杉の無垢材を使用している事例がなくて・・・
ようやく1件の事例をみつけたんです。

杉の無垢材というと塗装をせずに利用するのが一番なんですよ。
木自体も呼吸してますので、できれば塗装せずに使いたいなと思っていました。
ですが唯一事例で見つけたお店は、ウレタン塗装を表面に施してました。

やっぱりウレタン塗装にするしか無いかな~と梅江さんに相談したところ、「ウレタン塗装は調湿作用をなくしてしまうのでよくない」と言われてしまったんです。
それならばと思って、ラッペンワックスとクリアオイルで表面塗装をしていったんです。

ラッペンワックスとクリアオイル

ラッペンワックスとクリアオイルも知識はなかったので、ネットで情報をかき集めて、ひょっとしたら塗り重ねれば店頭でも使えるかも?と思い始めたんです。

 

その後もいろいろ調べたんですが結局不安要素は消えなかったですね(笑)(正直、しばらく寝られない日が続きましたね)
そこまで重く考えてしまったのには理由もあって、先代から引き継いだお店に手を加えるわけですから、もし床がぐちゃぐちゃになってしまったらどうしよう、失敗はできないなと思っていました。

 

実際に、羽目板の床にリフォームしてみて予想以上に良かったところ
はありますか?

ありましたね!特に梅雨時期に関しては大きな変化が見られました。リフォーム前の店内はカットスペースは硬い木の床でそれ以外はビニルタイルを使用していたんです。

 

ビニルタイルの床の場合、梅雨時期は床が湿っぽくなり、切った髪の毛がくっついてしまって掃除が非常に大変だったんですよ。ですが、杉板に変えてからはまったくそれがなくなりましたね。湿気を床に感じることがなくなりました。(ただ、木目にそって掃く必要はありますけどね)

 

傷に関してはどうですか?

はじめは傷が入ると嫌だなと思っていたんですが、汚れが付いたり傷が入ってくるとだんだんかっこよくなってきたんですよ。

ダメージ仕上げっていうんですかね?

 

汚れ方がかっこいいんです。西日があたるところも焼けて、良い飴色になってきていますよ。人が多いので汚れる部分もありますが、汚れ方に嫌味がないんですよ!はじめは足あとも気になってましたが、今は足あとがつきにくくなりましたね。(色が落ち着いた感じです)

 

お客さんの印象の変化はありましたか?

地域柄、木に詳しい人が多いのもあるかもしれませんが、お客さんから声をかけられることが増えましたね。「だんだんいい色になってきたね」「うちの家もやってみようかな」
そんなお声をいただく事が多くなりました。

 

店内の環境に変化はありましたか?

リフォームをして1年が経ちましたが、冬場の暖房の効きが非常によくなったと思いますよ。
この靴(裸足に近い感じ)で1年過ごしましたがまったく寒くなかったんです。これまでは足先が冷えて痛かったけど、全然痛まなくなりました。深々と冷えることがなくなったという感じですかね?!冷たさからくる不快感がなくなったという感じです。

 

反対に、もっとこうだったらよかったのにと思うところはありますか?

今回のリフォームは店舗の休日を利用して工事をしたんですが、予約の関係で工事期間が短くなってしまったんです。大工さんに施工してもらって、その後に私が必死にラッペンワックスを塗って、
クリアオイルも塗ってたんですけど・・・

結局カットスペースは時間がなかったんでクリアオイルだけの粗塗りです(笑)実は一番後悔しているのがこの部分なんです。
水や薬液(ヘアカラーやパーマ液)が落ちる作業スペースの下は一番汚れる場所のため、クリアウレタンを塗ったんです。(無垢の木は基本的に水がNGのため)
塗った時はまったく同じ色だったんですけど、1~2ヶ月するとクリアウレタンを塗ったところは汚れず、クリアオイルだけを塗ったところが汚れ始めて差がだんだんと出てきたんです。

クリアウレタンで塗った部分はカラー剤が落ちても拭き取ればすぐに汚れは落ちるんですが(床にコーティングをするため)、木の色は時間がたってもまったく変化しないんですよ。
どうせならクリアオイルを塗ったところのように一緒に色が変化して欲しかったなと今更ながら後悔しています(笑)

 

では最後に、これから店舗に羽目板で施工したいと思われている方に
アドバイスがあればお願いします!

私のところのように水を使うようなお店であれば、施工する際に一工夫必要かなと思いますが、服を扱っているショップなどであれば本当におすすめですね。

コンクリートの床と違い、木自体が柔らかいため、長時間立ちっぱなしの仕事の場合は疲れも軽減すると思います。
施工時は傷が目立つ場合もありますが、だんだんと落ち着いてきて良い雰囲気になりますよ!

 

和田さんありがとうございました!

店内を360°ビューでご覧いただけます。

salon de coiffure 和田(サロン・ド・コワフール)

店舗情報
URL:http://www.b-net.kcv.jp/~coiffure/
営業時間:午前8:30~午後7:00
(定休日:毎週 月曜日及び第三日曜日)
住所:大分県日田市三本松1-6-22
電話:0973-22-3663

 

監修者紹介

九州 大分県日田市にある梅江製材所の代表、梅江康弘です。
創業50年、木の魅力を探求し続けてまいりました。
厳選した木材のみを製材し、良質で綺麗な羽目板をお客様に自信を持ってお届けしています。

監修者:梅江康弘

同じカテゴリの最新記事